魚の絵/和紙の写真’Sheltered Weaklings--Japan’(1953)1953年の作品だが、2003年といってもいいくらい。霞ヶ関なぞに今年のポスターとして貼れる。 星条旗もようの大きな魚の下を小さな日の丸の魚がついて行く。 反対方向には赤い魚が泳いで行く画面構成。 レッド・パージがようやくおさまったのが1957年ころで そんな時代を映しているのだろうか。 河野鷹思という江戸っ子のグラフィック・デザイナーは知らなかった。 魚をモチーフにした絵がいくつかあるが、 平和の象徴として描いているそうだ。 その写真は立体感がありながら 色は和紙に吸いこまれなじんで饒舌でない。とても日本的だった、題材も発色も。 何年か前みた韓紙にうつしとられた金光海の写真は フレスコ画みたいで欧州的な作品だった。 四国八十八カ所の写真を阿波紙に出力した作品を見た。 インクジェット・プリンターで和紙に出力する’現像’いつか試してみたい。 桜の花は際立ってこちらを向き、花びらの薄さも伝わる。 ちょっと小首を傾げたみ仏のやわらかい微笑、木像の肌が心にのこった。 Copyright 2003-2007 Dalnara, confuoco All rights reserved. ジャンル別一覧
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